もう思い出したくないリップヴァンウィンクル

ああ、もう思い出したくない。

思い出すのも気持ち悪い。

それが岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』

好きな人が出てる、それだけで見て

それだけの気持ちで作品の中に登場するplanetというアプリの抽選に参加した。

もうとんでもない世界なんなのあそこ。


あそこはね、みんな気づいてるだろうけれど

コミュ障の人の集まり。

そしてそういう人がセクハラでしかコミニュケーション取れなくて人に簡単にひどいことを言う。

サイテーかよ。

若い子ととにかく繋がりたくて、映画が好きなふりをしてとにかく穴という穴を埋めたくてそれでオフ会を開催して参加して、お酒も入ってるんだろうけれど出会ったばかりなのに「オレ今日あいつ持ち帰るわ〜」とか「マジえっちしたーい」を公共の場で言って腰を撫で回しそれでそういう人が平然とネタキャラとしてのさばっている。

そしてただいる公式の人は自分のことを甘ったるいアカウント名で呼び、個々のことは個々のことで解決して下さ〜い私は知りませ〜ん。わたしはゆるふわ人気者だから🖤なら公式の人以外のチヤホヤされるアカウント作るなよ、会いに行けるアイドルかっつーの。

みんなめちゃくちゃ腹黒く自分をよく見せるには平気で嘘もつくしその人を信用して言ったことも平気で垂れ流してんな、すげえよあんたら。

地方からわざわざオフ会にやってきた女の子を裏で平気で「ババアのメンヘラ」「クソビッチ」「生活に必死まじ笑う〜」「あんなん誰も相手にしね〜よ」と平気でツイッターのDMグループで言い、でも表面は「大丈夫?なにかあったら相談してね」「〇〇タンのことがすごく心配」

地方からやってきた少しイケメンの男の子のことは「〇〇マジイケメン〜」「ちょっとツーショット撮りたい〜」「筋肉触らせて〜」

幹事の人のことは「あの人なんでマジ歯ないのwww」「家の近くまでついてきてクッソキモい」という言葉を心の中に残し「〇〇さん素敵な会をありがとうございました!」

もう1つのダサい劇見てる気分。

あの中にいる中でもう自分は何してもいいと思ってるんだ、アカウント名に隠れてんだ。


リップヴァンウィンクルの花嫁』を見てもいいことなんてもう思い出さない。あんなplanetなんてものが優しい世界であるわけなんてない。私にとってあそこは腰を撫で回されおっぱいを見られ、人がランク付けされる瞬間を見たところ。そしてそれでもいい、寂しさの穴という穴を埋めたい人が集まるところ。


大好きな黒木華綾野剛coccoもみんな汚された。「この世界は本当はしあわせだらけなんかじゃない。ドロドロしたもので満ちている」ということを教えてくれたよ。